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株式会社 水内ゴム|代表取締役社長  水内 雄一 様

創業100年/売上:15億円/従業員:140人弱(2020年1月時点)

社長・幹部より高い目標を掲げ、
9ヶ月で営業利益2300万円改善!

御社の創業と事業内容に関して教えてください

1919年に創業し、1998年にバッティングセンター事業を開始しました。主にゴム部品の製造販売と、バッティングセンターを直営店にて7店舗運営行っています。
ゴム部品は3つの部門があり、
①国内シェア約50%をとっているお米をもみから玄米にする過程で使用されるもみすり機の部品、籾摺り(もみすり)ロールの製造販売部門
②木工、繊維、製鉄、製紙などの工場で使用されるゴムローラーの製造販売をしている工業ロール部門
③農業機械、検査機械、船舶などで使用されるゴム金型部品を製造販売している工業用品部門
から成ります。

導入前に解決したいと思っていた課題は何ですか?

②の工業用ロール部門で、P D C Aが回っていない、変革のスピードが遅い、部門間の壁などがあり、特に黒字化をしたいと思っていました。創業以来ずっと赤字が続いており、もう赤字を出してはいけないと思い、今度がラストチャンスじゃないかと思っていました。

その中で導入しようと思った最大の理由は何ですか?

自ら考えて、自らP D C Aを回すところですね。今まで目標らしい目標を立てていなかったこともあります。また、全ての事が高速で回るようになる。と、共通の友人から紹介されたこともあります。

セッションで最も印象に残っていることは何ですか?

Day1で1年後の目標を掲げた時に、私と幹部の目標が一番低くて、私たちが思っていた以上にメンバーのみんなが高い目標を設定した事ですね。当初、私と幹部は営業利益-5000万円の部門を5年間で4000万円改善して、-1000万円にするというイメージを持っていました。結果、Day1当日にメンバーが1年で4000万円の改善をする。という目標を掲げました。私と幹部は2000万円の改善。教育訓練費などを省いたボーナス指数を目指すというので掲げたのですが。解離があったので、チャレンジングだけど、可能なんですか?とみんなに聞いたら、みんなが営業利益4000万円改善して-1000万円目指します!と言ってくれて目標が決まって。もっと印象に残っているというとこれですね。もう一つはDay8ぐらいで、コロナ禍で私が目標の修正を提案した時に、目標を修正しなかったことです。チャレンジングだけど、可能なのか?と私が聞いた時に、見えないけど、目標は下げたくないと言ってくれたことはDay1の時と同じくらい印象に残っております。

導入し始めて、最も印象に残っていることは何ですか?

社長と3部長の仲が悪いから進まないとDay1で話しが上がったので、そこを解決する役を引き受けたのですが、そこに対して何もしなくても全てが進んでいることにDay4くらいで気づいたことですね。みんな気にせずに進めてくれているよね。笑 って、幹部と会話していました。人間関係が問題だと思っていたけど、考え方を変えたら皆さんにとって結局問題でなかったということですね。正直、私と幹部が問題を解決したわけではなくて、結局みんなが自責になることで皆さんが動いてくれていました。

御社で起こった一番の成果は何ですか?

導入前は部門間の壁があり、仕事を押し付けた方が勝ちとか、出来ない理由を相手の責任する雰囲気がありましたが、導入後は同じ目標に対してお互いに手伝う事が多くなりました。製品の開梱・梱包等の作業や、得意先のリストアップを製造が手伝う様になりました。これらの業務は営業がずっとやっていたのですが、だいぶ前からこれ本当は製造の仕事だよね。とみんな思ってはいたのですが、なかなか前に進まなかったんです。製造からすると、なんで俺らが営業の仕事をしなきゃいけないの?というのはあったのですが、営業が俺らがこれをやるから、製造はこれをやってくれ。というようなコミュニケーションを取るようになり、役割分担が明確になったイメージですね。それに加えて、導入前は自ら数字目標を立てることがほとんどなかったですが、導入後は自らKPIを作成し、それを達成するように行動するようになりました。

経営指標や数字では、どんな違いがありましたか?

新規売上・・・3000万円
シリコン材料外注化・・・年間60万円削減
配合単価・・・年間50万円削減などですね。
今までこういうことは起こっていなくて、元々は技術部と製造部で壁があって動きませんでした。今回、製造中心になって一緒になってやっていこうとなり、その思いに応えたという結果だと思います。
今、現在で2300万円の改善で、このままうまくいけば、3000万円ぐらいの改善で着地予定です。

メンバーにどんな変化が起こりましたか?

少し後ろ向きだった二人のメンバーが出来ない理由を言うのではなく、二人ともどうやったら実現できるか?と考えて、実行するようになった。すごく変わったなぁと思っています。部門のNo.2的ポジションのところでもったいないなぁと思っていたのですが、そこらへんが変わり始めました。自らコミットメントとその期限を設け、それを実現しようとするようになりました。

これからの御社の目標、実現したい未来像を教えてください

赤字部門の黒字化ですね。それと、やっぱり、自分たちで動ける組織を作っていきたいですね。成長し続ける組織を作り上げて、思ってもいなかったようなことが起こったら最高ですね。次の200年に向けて、確実に継続させたいという思いがあり、雇用を維持する。幸せな生活を追求するという会社の理念のために、会社は継続しなきゃいけない。ただやっぱり、そのために拡大が必要であればすると思っています。今より自分を誇れる会社にしていきたいと思っています。そうなってくると、環境面、働いている環境、給与面をもっと良くしていきたい。そのためには売上入るなぁと思っています。

実際にコーチと仕事をして、どんな印象をお持ちでしょうか?

コーチというだけあって、コーチングを通してメンバーを成長させてくれ、目標達成は難しい結果となりそうだが、ボーナス指数の改善で今、実績2300万円という大きな結果は出せたことです。

どのような企業、経営者にお勧めしますか?

前向きなメンバーがいるにも関わらず、PDCAが高速で回っていない会社ですね。高速でPDCAが回るなというイメージですね。

水内社長、ありがとうございました!