VOICE

社会福祉法人 ちとせ交友会|理事  吉田 様、原田 様、富岡 様

どうやったら実現できるか?と考え実行するようになりました。

導入し始めて起こった一番の変革は何ですか?何によって、それが起こりましたか?

冨岡さんー
やる前は単体だった。一法人一園と言うのが、あちこちに散らばっていた。
この半年にかけて、法人のチームワーク、組織の一員という、園長先生たちの意識改革が見えてきたのではないかと思います。
当たり前の現象だけど、密にあうことは、コミュニケーションを取るので、互いのコミュニケーション能力が上がっている。心理的安全性も高まっている。

原田さんー
園長たちが園の問題、課題があるときに、この手法で問題解決しようということ姿勢があります。端端の言葉で相手のことを承認するということが実態として、意識改革が起こっています。
あとは、理事長のあり方が変わりました。前が悪かったというわけではなく、理事長自身が承認、感謝などを常に24時間365時間実行されていて、自分たちも理事長をみているので、自分たちがそうあるべきだと大きく感じています。

吉田さんー
去年の今頃は、法人が目指す保育のために研修をやった後に、実際に園でやっているかどうか?というと、実施できている園はそこまで多くなかった印象があります。

この園長セッションを進めてく上で、園長先生たちがやらなければいけない場面があり、感想としては忙しいのに・・・。という思いの園長先生はいると思うが、園長先生たちがやって臨んでくるという場があることによって、法人が園長先生に手に入れて欲しいという人間力というものを得られる場があって、得ようとしてくれる場がある。

それは、どのタイミングでそれが起こりましたか?

原田さんー
今までは共通の解決の手法、共通の言語がなかったので、問題があっても違うんじゃないの?こうした方がいいよ。となって、1ON1の会話で終わっていました。

今は、この場があるから、こう考えたほうがいいんじゃない?この方が効果的じゃない?とみんなで話し合えるようになりました。
共通言語が生まれているので、園ごとの問題や課題が起こったときには、あぁしろ、こうしろと言うのではなく、能動的にこれでやってみよう。という変化が起こっています。

共通言語とは何を指しますか?

承認です。以前はその意識すらもなかったし、承認というのは、少なくとも園長セッションではどういう意味を指すかが明確になっている。また、意思決定、心理的安全性という言葉として共通認識を園長が持っています。そして、具体的に実際にやりながら進んでいるから、日々理解し、実践力を上げながらやっていると思います。

園長先生にどんな変化が起こりましたか?

冨岡さんー
変化している先生はたくさんいます。
A園長は、保育の力あるけど、マネージメントやリーダーシップというタイプではなかった。ただ、私は彼女を信用して園長にしたのですが、園長としてとても苦戦していました。
彼女は向上心があって、会議に追いて行こうと言う姿勢から、この会議によって自分を変えようとする涙ぐましい努力を感じています。声の小さい人が大きな声を出さなければいけない。日頃笑わない人が笑わなきゃいけないと言うのは、とても勇気のいることだし、やろうとしている。言われたことをやろうとする姿勢をリスペクトしたい。

セッションですごい成果が出たと思うのが、B園長がセッションの最後のコメントで「もしかしたら、問題に気付いていないのは私だけかも知れない。」と言ったこと。

以前は「自分は正しい。園に全く問題がない」と言っていたのですが、実態は園の中は問題だらけで、下の人が文句を言っていました。でも、本人その事を知らなかった。

彼女がこの発言をしたとき、それはすごい成果があったな・・・と私は思っています。自分に気づきを得ているから。
今回のセッションの大きな目的は、園長が自分は正しいと思っていてる人に気づきを得ることでもあったので。

一番気付いて欲しいという人に気付いてもらった。これ、私はすごい大きな成果だと思っています。


原田さんー
視点視野を変える。というテーマに対して、
気づきを与えるというのが機能している。

視点視野の広がりを継続するかは個人だけど、その人にとって変化があれば、それは効果だと思っています。

冨岡さんー
いやだ、やらされている。から、やろうに変化している。
嫌だと言っていたら、振り落とされる。というのを感じている。
振り落とされなければいけない。組織なんで。
そこのジャッジメントも必要ですよね。

原田さんー
A部長の変革はすごかった。
最初の方は何やるかわからないけど、マネジメントの手法でしょ?理解してる感じで先入観を持って抵抗していました。

実際やってみると、今まで一部知っていたことだろうけど、新たな気づきを得ながら、いろんな形で関わりながらやっていこうという意識が見えています。

冨岡さんー
支部長の変容ぶりは凄かった。感動的だった。
最初どうやって説得しようかなって思っていました(笑)

原田さんー
そういう思いもありましたけど、やってみて、違ったら軌道修正してみて。という感覚はあるんですけど、とにかくやらなきゃわからないじゃん。というのが理事長の生き様というとおこがましいですが、考え方もあるし。

皆さん自身はどんな変化がありますか?

冨岡さんー
私自身、中途で入ってきてこの理事という立場にいると言うのは、園長に対して近寄りづらかった。
対男性は楽だけど、女性たちには、何か思われているんじゃないか?と思っていて、あんまり近付きたくなかった。正直。

ただ、セッションをやることによって、心から尊敬できたり、女性の園長に電話して聞こうという行動変容が起きた。
表面上、教えてくださいね。と言うのを今までやってたけど、心からはなかった。
その人を知り、行動しようと思ったのは、私の中の大きな成果。よかったと思う。


吉田さんー
そういう意味では、僕もだいぶ変わりました。
元々無茶苦茶人見知り。あんまり知らない人には心を開かないですし、
今もそうだけど、法人の中でポジションを与えてもらって、社内コーチとしていられるから、それで話せたり、聞かれたり。
自分がこんなこと言っても、、、、というのも段々なくなってきたのかも知れないです。

今後の方向性、実現したい法人の未来像を教えてください。

原田さんー
最初12回を目標でやっていたけど、当初思っていたより、現在地(7回時点)で大きな気づきや変化が見えています。
より多く手に入れたいことも、チャンスもあるはずなので。僕はまだまだやっていきたいと思っている。
我々が知っていることやコーチが出してもらっていることは、まだ2割もいっていない世界なので、まだまだたくさんの引き出しがあるとしたら、それを知っていきたいという思いが強いです。
今は園長レベルだけど、法人の質をあげていくというのも求めている中で、これは手法なので、質を高めるための場に使えもするし、いろんな場面で展開できると思う。主任・リーダーだったり、現場を回す中でも。
そういう意味では、この活動を絶やしてはいけない。途切れてしまったら、おいて言ってしまうじゃないですか。意図的にやり続けることが大きいと思います。

吉田さんー
日本一の保育所運営法人になる。そこにふさわしい園長になる。を目的にして始まっているこの場で、今後も新しい人たちも増えてくるだろうから、あり続けないといけない。継続して必要な場だと思います。

冨岡さんー
吉田さんと似てるわーと思います(笑)
私は、大きなスケールを持っていて、ちとせの構成論を、世界に通用する、世界に発信したいということを思っていて、
そのために一流の園長とは?という定義をみんなで追求していく。そのために何が必要か?
今の形を世界まで持っていくのかというのは、正直数年ではできないと思っていて、
10年後には、ちとせが世界に出るような組織にしたい。一人一人の園長がトップ園長と言われるような園長になるために、私たちは今、何を学び何をしなければいけないのかを追求しながら、次年度に向き合いたい。

夢を持てるってワクワクするなぁと。みんながそう思って欲しいね。
井の中の蛙で言っているのではなくて、大きい世界を見ようよ。世界は広いよ。って。

吉田さんー
冨岡先生は夢。と言ったが、僕の中では使命という言葉。
思いとしてはそう。やらなきゃいけない。

実際に小坂コーチと仕事をして、最も良かったと感じる部分はどこですか?

冨岡さんー
一言で言うと、差別用語になる感じになるかもしれないけど、若い人から今まで学ぶというのがなくて、息子ぐらいかなと最初思っていた(笑)
こんな若い人から、学びって得られるんだって。なぜなら、私、社会経験がなくて保育の世界だけ。年功序列の世界で生きてきたから。

あとは、すごい学びをされていると言うことに、物凄い刺激を受けます。というのが最もよかった。

私は元々がティーチなので、コーチングというものの意味にすごく興味を持ち、
園長のマネジメントの資質にすごい学ばせてもらったかなと思います。

原田さんー
小坂コーチの承認力で、毎回のセッションで僕、承認される場があるんですね。
意識していないところでの作用が、僕自身の中に効果があって、
自分が30歳の時に、小坂コーチみたいなあり方だったら、どんな人生だろう?という思いはすごく感じます。

冨岡先生の若い人という話がありましたけど、僕は年齢とかよりも、その人が持っているものをいくらでも欲しいな。という思い。そういうような気づきがあります。

吉田さんー
すごいなーと思うのが、小坂さんに話していただく場だと、
みんながそこに吸い込まれるというか、場の空気が変わる印象があって、
小坂さんのあり方からきているのか、言葉のチョイスから来ているのか、話し方から来ているのかは、僕ははっきりしていないけど、いいなーと思っています。羨ましいなと思っています。

冨岡さんー
プロフェッショナルだなと思います。
プロってこういうことなんだな。って。

原田さんー
仕事でしょうし、商売として考えなきゃいけないところだと思うですけど、
常に思考だったり、在り方が、そのものという世界が、すごいなと思います。

みなさん、ありがとうございました!!